源氏物語の世界 再編集版 (XML形式)

 

「IE6で横書き表示+朗読」機能の使い方

この機能は すみこさんによる朗読と渋谷教授提供の本文や現代語訳をを対応付ける作業用ツールのHTMLアプリケーションを作成する機能です。対応付けが終わると、朗読の進度に合わせて朗読している部分がハイライトできるようになります。

 

 

[操作手順]

使用する場合は、 以下の手順で操作してください。

①対象とする帖と章を選択します。

②「再編集形式の選択」で「朗読と本文の対応付け作業ツール」を選択します。

③「対照表示するテキスト」を選択します。

下図は「本文」と「渋谷栄一訳」、「与謝野晶子訳」を3段組で対照表示する設定例です。
本文と与謝野晶子訳にはルビもあるので、これも選択しています。

さらに右端には関連コンテンツ用の段組が追加されて います。そこには、必要に応じて「渋谷栄一による注釈」「渋谷栄一による出典」「渋谷栄一による校訂」を選択でき、その内容が、この右端の関連コンテンツ用の段組に一緒に表示されます。 ここでは、「渋谷栄一による注釈」を選択しています。複数選択することもできます。
もし、どれも選択しなかった場合、右端の関連コンテンツ用の段組は空白になります。この空白は、後述する書式設定の操作で右端の段組の幅を「0%」か「-」(自動)に設定することで見えなく できます。

「朗読」「朗読と本文の対応関係」は、朗読音声を再生しながら、その進度に合わせて本文の該当文節をハイライトするためのデータです。本機能では、 これらは必ず選択する必要があります。

「朗読用文節情報」は、朗読と本文の対応付け作業をするときに必要になるものですので、ここでは選択しません。選択しても無視されます。

「渋谷栄一訳の文節情報」は、朗読音声を再生しながら、その進度に合わせて本文と渋谷栄一訳の該当文節を 同時にハイライトするためのデータです。これを選択しなかった場合は、渋谷栄一訳はハイライトされず、本文のみがハイライトされます。

④「挿入するオブジェクト」を選択します。

「絵入源氏物語の挿絵」は、江戸時代に刊行された絵入源氏物語の二百数十枚の挿絵(白黒線画)を挿入するものです。(おすすめ)

「絵入源氏物語の挿絵と解説(ユネスコ)」は、同じ挿絵に簡単な解説を加えたページを、HTML文書にiframeで取り込むものです。使用する絵は同じものですので、「絵入源氏物語の挿絵」と「絵入源氏物語の挿絵と解説(ユネスコ)」は、どちらか一方を選択すると良いでしょう。

「京大図書館所蔵源氏物語」は、京都大学付属図書館のホームページで公開している貴重書(中院文庫)の源氏物語の写真イメージを直リンクで取り込むものです。ただし、まだ整備途中で、2009/11/8現在、第一帖 桐壺の第一章のデータしかありません。

⑤再編集書式を設定するために、「書式設定」ボタンを押してください。
  「横書き表示の書式設定」ページが表示されます。

⑥「横書き表示の書式設定」ページで、再編集書式を設定します。

このページでは、各段組の幅と行の高さ、および、各部分の文字書式を指定します。
なお、段組の幅は自動設定が可能です。その場合は、「-」を指定します。
また、各見出しや本文、訳には、好みによって行書体や楷書体を指定しています。「フォント」欄には任意のフォント名を指定できます。指定したフォント名がシステムにインストールされているフォント名と一致すると、そのフォントが使われます。一致しない場合は無視されます。
このフォント名は空白の有無の相違や半角・全角の相違などでも異なったものと認識されるのでご注意ください。このページの下の方には、良く使われるフォント名の一覧表があります。その中から、好みのフォントを選んでフォント名をコピーし、「フォント」欄に貼り付けることをお勧めします。

このように、このページでは、対象とする帖・章の特性や好みに合わせて、再編集書式を指定します。

例えば、以下の指定は、第一帖 桐壺の特性に合わせて書式設定した例です。
第一帖 桐壺では、注釈が非常に多いので、注釈の段組に35%を割り当てると共に、行の高さを12ptに詰め、フォントサイズも小さな9ptを指定しています。
この指定は、第一帖 桐壺では適切でも、他の帖に適用しようると、小さく詰めすぎで違和感を感じるかもしれません。
そのような場合は、その帖の特性に合わせて、設定値を変更してください。

⑦再編集書式の設定が終了したら、「OK」ボタンを押します。
  すると、元のページに戻ります。

⑧「実行」ボタンを押して、再編集処理を実行開始します。

再編集処理は、直ちに実行開始され、以下のような画面が表示されます。

この処理は、処理するテキストの量に応じて時間がかかります。量が多いと時間がかかりますので、しばらくお待ちください。

なお、MSXML 4.0をインストールすると、この再編集処理の実行時間は劇的に短縮されます。長いテキストほど効果は大きくなります。
MSXML 4.0は、Internet Explorer 6.0以降に付属するMSXML 3.0と共存する形でインストールされ、Internet Explorerでは既存のMSXML 3.0を使い続けるので、インストールによって他のプログラムに影響が出ることはほとんどありません。
また、MSXML 5.0や6.0がインストールされていても、MSXML 4.0がインストールされていない場合、再編集処理では互換性の問題からMSXML 3.0を使用します。MSXML 4.0はMSXML 5.0や6.0とも共存できるので、この場合もMSXML 4.0をインストールすることを推奨します。
MSXML 4.0がインストール済みかどうかは、コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」で確認できます。

 

再編集処理が終わると、朗読と本文の対応付け作業ツールのHTMLアプリケーションが作成され、実行開始されます。

作成した朗読と本文の対応付け作業ツールのHTMLアプリケーションは、再編集処理のHTMLアプリケーションと同じフォルダに、同じ拡張子で、ファイル名 は末尾に「.cnv」を付加したものに変えて保存されます。
例えば、再編集処理のHTMLアプリケーションが「c:\temp\Genji01-1.hta」であった場合、 朗読と本文の対応付け作業ツールのHTMLアプリケーションは「c:\temp\Genji01-1.cnv.hta」に保存されます。

下図は、このようにして作成された朗読と本文の対応付け作業ツールのHTMLアプリケーションの実行画面の一例です。開始ボタンと停止ボタンで朗読の開始・停止を制御します。

この画面は、開始ボタンを押して14秒程度経過し、ちょうど「いとやむごとなき際にはあらぬが」の文節を朗読しているところです。本文の当該文節と、それに対応する渋谷栄一訳の文節「たいして高貴な身分ではない方で」がハイライトされています。このハイライトが、朗読の進度に合わせて進んでいきます。ここで、文節とは、各行内の句読点で区切られた範囲を意味します。

本文の文節をクリックすると、その文節の先頭から朗読を開始します。朗読中にクリックした場合も同様です。

行番号セルをクリックすると、朗読中の場合は朗読を停止し、停止中の場合は、その行の先頭から朗読を再開します。

 

⑩続けて別の帖・章を処理する場合は、対象とする帖と章を選択して「実行」ボタンを押します。

以下、⑧〜⑨の操作を繰り返します。