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<TITLE>野分(大島本)</TITLE> <TITLE>野分(大島本)</TITLE>
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First updated 9/4/2001(ver.1-2)<BR> First updated 9/4/2001(ver.1-2)<BR>
Last updated 12/9/2009(ver.2-2)<BR> Last updated 12/9/2009(ver.2-2)<BR>
渋谷栄一注釈(C)<BR> 渋谷栄一注釈(C)<BR>
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  <H3>野分</H3><BR>   <H3>野分</H3><BR>
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 [底本]<BR>  [底本]<BR>
財団法人古代学協会・古代学研究所編 角田文衛・室伏信助監修『大島本 源氏物語』第五巻 一九九六年 角川書店<BR> 財団法人古代学協会・古代学研究所編 角田文衛・室伏信助監修『大島本 源氏物語』第五巻 一九九六年 角川書店<BR>
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 [参考文献]<BR>  [参考文献]<BR>
池田亀鑑編著『源氏物語大成』第二巻「校異篇」一九五六年 中央公論社<BR> 池田亀鑑編著『源氏物語大成』第二巻「校異篇」一九五六年 中央公論社<BR>
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阿部秋生・秋山 虔・今井源衛・鈴木日出男校注・訳『古典セレクション 源氏物語』第七巻 一九九八年 小学館<BR> 阿部秋生・秋山 虔・今井源衛・鈴木日出男校注・訳『古典セレクション 源氏物語』第七巻 一九九八年 小学館<BR>
柳井 滋・室伏信助・大朝雄二・鈴木日出男・藤井貞和・今西祐一郎校注『新日本古典文学大系 源氏物語』第三巻 一九九五年 岩波書店<BR> 柳井 滋・室伏信助・大朝雄二・鈴木日出男・藤井貞和・今西祐一郎校注『新日本古典文学大系 源氏物語』第三巻 一九九五年 岩波書店<BR>
阿部秋生・秋山 虔・今井源衛・鈴木日出男校注・訳『完訳日本の古典 源氏物語』第五巻 一九八五年 小学館<BR> 阿部秋生・秋山 虔・今井源衛・鈴木日出男校注・訳『完訳日本の古典 源氏物語』第五巻 一九八五年 小学館<BR>
石田穣二・清水好子校注『新潮日本古典集成 源氏物語』第四巻 一九七九年 新潮社<BR> 石田穣二・清水好子校注『新潮日本古典集成 源氏物語』第四巻 一九七九年 新潮社<BR>
阿部秋生・秋山 虔・今井源衛校注・訳『日本古典文学全集 源氏物語』第三巻 一九七二年 小学館<BR> 阿部秋生・秋山 虔・今井源衛校注・訳『日本古典文学全集 源氏物語』第三巻 一九七二年 小学館<BR>
玉上琢弥著『源氏物語評釈』第五巻 一九六五年 角川書店<BR> 玉上琢弥著『源氏物語評釈』第五巻 一九六五年 角川書店<BR>
山岸徳平校注『日本古典文学大系 源氏物語』第三巻 一九六一年 岩波書店<BR> 山岸徳平校注『日本古典文学大系 源氏物語』第三巻 一九六一年 岩波書店<BR>
池田亀鑑校注『日本古典全書 源氏物語』第三巻 一九五〇年 朝日新聞社<BR> 池田亀鑑校注『日本古典全書 源氏物語』第三巻 一九五〇年 朝日新聞社<BR>
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伊井春樹編『源氏物語引歌索引』一九七七年 笠間書院<BR> 伊井春樹編『源氏物語引歌索引』一九七七年 笠間書院<BR>
榎本正純篇著『源氏物語の草子地 諸注と研究』一九八二年 笠間書院<BR> 榎本正純篇著『源氏物語の草子地 諸注と研究』一九八二年 笠間書院<BR>
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第一章 夕霧の物語 継母垣間見の物語<BR> 第一章 夕霧の物語 継母垣間見の物語<BR>
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<LI>八月野分の襲来---<A HREF="#in11">中宮の御前に、秋の花を植ゑさせたまへること</A> <LI>八月野分の襲来---<A HREF="#in11">中宮の御前に、秋の花を植ゑさせたまへること</A>
<LI>夕霧、紫の上を垣間見る---<A HREF="#in12">南の御殿にも、前栽つくろはせたまひける折にしも</A> <LI>夕霧、紫の上を垣間見る---<A HREF="#in12">南の御殿にも、前栽つくろはせたまひける折にしも</A>
<LI>夕霧、三条宮邸へ赴く---<A HREF="#in13">人びと参りて、「いといかめしう吹きぬべき風にはべり</A> <LI>夕霧、三条宮邸へ赴く---<A HREF="#in13">人びと参りて、「いといかめしう吹きぬべき風にはべり</A>
<LI>夕霧、暁方に六条院へ戻る---<A HREF="#in14">暁方に風すこししめりて、村雨のやうに降り出づ</A> <LI>夕霧、暁方に六条院へ戻る---<A HREF="#in14">暁方に風すこししめりて、村雨のやうに降り出づ</A>
<LI>源氏、夕霧と語る---<A HREF="#in15">御格子を御手づから引き上げたまへば</A> <LI>源氏、夕霧と語る---<A HREF="#in15">御格子を御手づから引き上げたまへば</A>
<LI>夕霧、中宮を見舞う---<A HREF="#in16">中将下りて、中の廊の戸より通りて、参りたまふ</A> <LI>夕霧、中宮を見舞う---<A HREF="#in16">中将下りて、中の廊の戸より通りて、参りたまふ</A>
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第二章 光源氏の物語 六条院の女方を見舞う物語<BR> 第二章 光源氏の物語 六条院の女方を見舞う物語<BR>
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<LI>源氏、中宮を見舞う---<A HREF="#in21">南の御殿には、御格子参りわたして、昨夜</A> <LI>源氏、中宮を見舞う---<A HREF="#in21">南の御殿には、御格子参りわたして、昨夜</A>
<LI>源氏、明石御方を見舞う---<A HREF="#in22">こなたより、やがて北に通りて、明石の御方を</A> <LI>源氏、明石御方を見舞う---<A HREF="#in22">こなたより、やがて北に通りて、明石の御方を</A>
<LI>源氏、玉鬘を見舞う---<A HREF="#in23">西の対には、恐ろしと思ひ明かしたまひける</A> <LI>源氏、玉鬘を見舞う---<A HREF="#in23">西の対には、恐ろしと思ひ明かしたまひける</A>
<LI>夕霧、源氏と玉鬘を垣間見る---<A HREF="#in24">中将、いとこまやかに聞こえたまふを</A> <LI>夕霧、源氏と玉鬘を垣間見る---<A HREF="#in24">中将、いとこまやかに聞こえたまふを</A>
<LI>源氏、花散里を見舞う---<A HREF="#in25">東の御方へ、これよりぞ渡りたまふ</A> <LI>源氏、花散里を見舞う---<A HREF="#in25">東の御方へ、これよりぞ渡りたまふ</A>
</OL> </OL>
第三章 夕霧の物語 幼恋の物語<BR> 第三章 夕霧の物語 幼恋の物語<BR>
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<LI>夕霧、雲井雁に手紙を書く---<A HREF="#in31">むつかしき方々めぐりたまふ御供に歩きて</A> <LI>夕霧、雲井雁に手紙を書く---<A HREF="#in31">むつかしき方々めぐりたまふ御供に歩きて</A>
<LI>夕霧、明石姫君を垣間見る---<A HREF="#in32">渡らせたまふとて、人々うちそよめき</A> <LI>夕霧、明石姫君を垣間見る---<A HREF="#in32">渡らせたまふとて、人々うちそよめき</A>
<LI>内大臣、大宮を訪う---<A HREF="#in33">祖母宮の御もとにも参りたまへれば</A> <LI>内大臣、大宮を訪う---<A HREF="#in33">祖母宮の御もとにも参りたまへれば</A>
</OL> </OL>
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 <H4>第一章 夕霧の物語 継母垣間見の物語</H4>  <H4>第一章 夕霧の物語 継母垣間見の物語</H4>
 <A NAME="in11">[第一段 八月野分の襲来]</A><BR>  <A NAME="in11">[第一段 八月野分の襲来]</A><BR>
<P> <P>
【中宮の御前に】-今上(冷泉院)の中宮(秋好中宮)。その里邸六条院秋の御殿。<BR> 【中宮の御前に】-今上(冷泉院)の中宮(秋好中宮)。その里邸六条院秋の御殿。<BR>
【植ゑさせたまへる】-二重敬語、中宮への重々しい待遇。<BR> 【植ゑさせたまへる】-二重敬語、中宮への重々しい待遇。<BR>
【朝夕露の光も世の常ならず玉とかがやきて】-「植ゑたてて君がしめゆふ花なれば玉と見えてや露もおくらむ」(後撰集秋中、二八〇、伊勢)<BR> 【朝夕露の光も世の常ならず玉とかがやきて】-「植ゑたてて君がしめゆふ花なれば玉と見えてや露もおくらむ」(後撰集秋中、二八〇、伊勢)<BR>
<P> <P>
【春秋の争ひに昔より秋に心寄する人は数まさりけるを】-「ふゆごもり 春さりくれば なかざりし 鳥もきなきぬ さかざりし 花もさけれど 山をしげみ いりてもとらず 草ふかみ とりても見えず 秋山の 木のはを見ては もみぢをば とりてぞしのぶ あをきをば おきてぞなげく そこしうらみし 秋山ぞわれは」(万葉集巻一、一六)。「春はただ花のひとへに咲くばかり物のあはれは秋ぞまされりける(拾遺集雑下、五一一、読人しらず)。「春はただ花こそは散れ野辺ごと錦を張れる秋はまされり」(河海抄所引、出典未詳)。<BR> 【春秋の争ひに昔より秋に心寄する人は数まさりけるを】-「ふゆごもり 春さりくれば なかざりし 鳥もきなきぬ さかざりし 花もさけれど 山をしげみ いりてもとらず 草ふかみ とりても見えず 秋山の 木のはを見ては もみぢをば とりてぞしのぶ あをきをば おきてぞなげく そこしうらみし 秋山ぞわれは」(万葉集巻一、一六)。「春はただ花のひとへに咲くばかり物のあはれは秋ぞまされりける(拾遺集雑下、五一一、読人しらず)。「春はただ花こそは散れ野辺ごと錦を張れる秋はまされり」(河海抄所引、出典未詳)。<BR>
【名立たる】-「数知らず君が齢をのばへつつ名立たる宿の露とならなむ」(後撰集秋下、三九四、伊勢)。「露だにも名立たる宿の菊ならば花の主やいくよなるらむ(後撰集秋下、三九五、藤原雅正)<BR> 【名立たる】-「数知らず君が齢をのばへつつ名立たる宿の露とならなむ」(後撰集秋下、三九四、伊勢)。「露だにも名立たる宿の菊ならば花の主やいくよなるらむ(後撰集秋下、三九五、藤原雅正)<BR>
【春の御前】-六条院春の御殿。<BR> 【春の御前】-六条院春の御殿。<BR>
【移ろふけしき世のありさまに似たり】-「色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける」(古今集恋五、七九五、伊勢)<BR> 【移ろふけしき世のありさまに似たり】-「色見えで移ろふものは世の中の人の心の花にぞありける」(古今集恋五、七九五、伊勢)<BR>
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【里居したまふ】-中宮への重々しい待遇から普通の敬語になる。<BR> 【里居したまふ】-中宮への重々しい待遇から普通の敬語になる。<BR>
【故前坊】-中宮の父、故前皇太子。<BR> 【故前坊】-中宮の父、故前皇太子。<BR>
<P> <P>
【露の玉のを乱るる】-「白露に風の吹きしく秋の野は貫きとめぬ玉ぞ散りける」(後撰集秋中、三〇八、文屋朝康)。「玉の緒」は歌語。<BR> 【露の玉のを乱るる】-「白露に風の吹きしく秋の野は貫きとめぬ玉ぞ散りける」(後撰集秋中、三〇八、文屋朝康)。「玉の緒」は歌語。<BR>
【おほふばかりの袖は】-「大空に覆ふばかりの袖もがな春さく花を風にまかせじ」(後撰集春中、六四、読人しらず)<BR> 【おほふばかりの袖は】-「大空に覆ふばかりの袖もがな春さく花を風にまかせじ」(後撰集春中、六四、読人しらず)<BR>
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 <A NAME="in12">[第二段 夕霧、紫の上を垣間見る]</A><BR>  <A NAME="in12">[第二段 夕霧、紫の上を垣間見る]</A><BR>
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【南の御殿にも】-六条院南の御殿、すなわち春の御殿、紫の上方。<BR> 【南の御殿にも】-六条院南の御殿、すなわち春の御殿、紫の上方。<BR>
【もとあらの小萩はしたなく待ちえたる風のけしきなり】-「宮城野のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそまて」(古今集恋四、六九四、読人しらず)<BR> 【もとあらの小萩はしたなく待ちえたる風のけしきなり】-「宮城野のもとあらの小萩露を重み風を待つごと君をこそまて」(古今集恋四、六九四、読人しらず)<BR>
【折れ返り露もとまるまじく】-「折れ返り」「露」は、「萩」の縁語。<BR> 【折れ返り露もとまるまじく】-「折れ返り」「露」は、「萩」の縁語。<BR>
<P> <P>
【姫君】-源氏の娘(明石の姫君)、八歳。<BR> 【姫君】-源氏の娘(明石の姫君)、八歳。<BR>
【中将の君】-源氏の子息(夕霧)、従四位下相当官、十五歳。<BR> 【中将の君】-源氏の子息(夕霧)、従四位下相当官、十五歳。<BR>
【東の渡殿】-寝殿と東の対を繋ぐ渡殿。<BR> 【東の渡殿】-寝殿と東の対を繋ぐ渡殿。<BR>
【妻戸】-建物の四隅にある開き戸。<BR> 【妻戸】-建物の四隅にある開き戸。<BR>
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【御屏風も】-以下、夕霧の眼を通して語られる。<BR> 【御屏風も】-以下、夕霧の眼を通して語られる。<BR>
【廂の御座】-寝殿の南廂の御座所。<BR> 【廂の御座】-寝殿の南廂の御座所。<BR>
【気高くきよらに】-「気高し」は上品でおかしがたい感じ。「清ら」は源氏物語では天皇・皇族の超一流の美に対して使われる表現。<BR> 【気高くきよらに】-「気高し」は上品でおかしがたい感じ。「清ら」は源氏物語では天皇・皇族の超一流の美に対して使われる表現。<BR>
【春の曙の霞の間よりおもしろき樺桜の咲き乱れたるを見る心地す】-「浅緑野辺の霞はつつめどもこぼれて匂ふ花桜かな」(拾遺集春、四〇、読人しらず)。「山桜霞の間よりほのかにも見てし人こそ恋しかりけれ」(古今集恋一、四七九、貫之)。<BR> 【春の曙の霞の間よりおもしろき樺桜の咲き乱れたるを見る心地す】-「浅緑野辺の霞はつつめどもこぼれて匂ふ花桜かな」(拾遺集春、四〇、読人しらず)。「山桜霞の間よりほのかにも見てし人こそ恋しかりけれ」(古今集恋一、四七九、貫之)。<BR>
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【いかにしたるにかあらむ】-夕霧の疑問、同時に語り手の疑問を介入させた句。<BR> 【いかにしたるにかあらむ】-夕霧の疑問、同時に語り手の疑問を介入させた句。<BR>
<P> <P>
【大臣の】-以下「なりけり」まで、夕霧の心内。<BR> 【大臣の】-以下「なりけり」まで、夕霧の心内。<BR>
【西の御方より】-姫君のお部屋から。すなわち、ここは東西に細長い寝殿。姫君は西の間に、紫の上は東の間にいる。<BR> 【西の御方より】-姫君のお部屋から。すなわち、ここは東西に細長い寝殿。姫君は西の間に、紫の上は東の間にいる。<BR>
<P> <P>
【いとうたて】-以下「あらはにもこそあれ」まで、源氏の紫の上への詞。<BR> 【いとうたて】-以下「あらはにもこそあれ」まで、源氏の紫の上への詞。<BR>
【もの聞こえて】-以下、夕霧の眼を通して語られる。<BR> 【もの聞こえて】-以下、夕霧の眼を通して語られる。<BR>
<P> <P>
【女もねびととのひ】-夕霧の眼は「女」と捉えている。<BR> 【女もねびととのひ】-夕霧の眼は「女」と捉えている。<BR>
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【年ごろかかることの】-以下「見つるかな」まで、夕霧の心内。<BR> 【年ごろかかることの】-以下「見つるかな」まで、夕霧の心内。<BR>
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 <A NAME="in13">[第三段 夕霧、三条宮邸へ赴く]</A><BR>  <A NAME="in13">[第三段 夕霧、三条宮邸へ赴く]</A><BR>
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【人びと参りて】-家司たち。<BR> 【人びと参りて】-家司たち。<BR>
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【いといかめしう】-以下「危ふげになむ」まで、家司たちの詞。<BR> 【いといかめしう】-以下「危ふげになむ」まで、家司たちの詞。<BR>
【馬場の御殿南の釣殿】-六条院丑寅の町に夏の御殿として馬場殿と釣殿があり、花散里が住む。<BR> 【馬場の御殿南の釣殿】-六条院丑寅の町に夏の御殿として馬場殿と釣殿があり、花散里が住む。<BR>
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【中将はいづこよりものしつるぞ】-「中将」は夕霧。源氏の詞。<BR> 【中将はいづこよりものしつるぞ】-「中将」は夕霧。源氏の詞。<BR>
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【三条の宮に】-以下「まかではべりなむ」まで、夕霧の詞。三条の宮には夕霧の祖母大宮がいる。七十歳前後。<BR> 【三条の宮に】-以下「まかではべりなむ」まで、夕霧の詞。三条の宮には夕霧の祖母大宮がいる。七十歳前後。<BR>
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【げにはや】-以下「こそあれ」まで、源氏の詞。<BR> 【げにはや】-以下「こそあれ」まで、源氏の詞。<BR>
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【かく騒がしげに】-以下「譲りてなむ」まで、源氏の伝言。<BR> 【かく騒がしげに】-以下「譲りてなむ」まで、源氏の伝言。<BR>
【朝臣】-親しみをこめて呼ぶ時に用いる。<BR> 【朝臣】-親しみをこめて呼ぶ時に用いる。<BR>
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【三条宮と六条院とに参りて御覧ぜられたまはぬ日なし】-夕霧の祖母大宮は母親代わりとなって育てた。「凡そ病患有るに非んば日々必ず親に謁すべし」(九条殿遺誡)。<BR> 【三条宮と六条院とに参りて御覧ぜられたまはぬ日なし】-夕霧の祖母大宮は母親代わりとなって育てた。「凡そ病患有るに非んば日々必ず親に謁すべし」(九条殿遺誡)。<BR>
【かかる空のけしきにより】-「大風疾雨雷鳴地震水火の変、非常の時は早く親を訪ひ、次に朝に参る」(九条殿遺誡)。<BR> 【かかる空のけしきにより】-「大風疾雨雷鳴地震水火の変、非常の時は早く親を訪ひ、次に朝に参る」(九条殿遺誡)。<BR>
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【ここらの齢に】-以下「あはざりつれ」まで、大宮の詞。<BR> 【ここらの齢に】-以下「あはざりつれ」まで、大宮の詞。<BR>
<P> <P>
【大きなる木の枝などの】-大宮の詞。『集成』『新大系』は「かくてものしたまへること」を大宮の詞とする。<BR> 【大きなる木の枝などの】-大宮の詞。『集成』『新大系』は「かくてものしたまへること」を大宮の詞とする。<BR>
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【そこら所狭かりし御勢ひ】-大宮は、帝(桐壷)の妹宮、太政大臣の北の方。今は、未亡人、孫の中将(夕霧)一人を頼りとする。<BR> 【そこら所狭かりし御勢ひ】-大宮は、帝(桐壷)の妹宮、太政大臣の北の方。今は、未亡人、孫の中将(夕霧)一人を頼りとする。<BR>
【内の大殿の御けはひ】-大宮の嫡男、内大臣。元右大臣の四君に婿入りし、以後別居生活となる。<BR> 【内の大殿の御けはひ】-大宮の嫡男、内大臣。元右大臣の四君に婿入りし、以後別居生活となる。<BR>
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【心にかけて恋しと思ふ人】-夕霧が。伯父内大臣の娘、従兄妹にあたる人(雲居雁)<BR> 【心にかけて恋しと思ふ人】-夕霧が。伯父内大臣の娘、従兄妹にあたる人(雲居雁)<BR>
【ありつる御面影】-継母(紫の上)の面影。<BR> 【ありつる御面影】-継母(紫の上)の面影。<BR>
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【来し方行く末】-以下「いとほし」まで、夕霧の心内。<BR> 【来し方行く末】-以下「いとほし」まで、夕霧の心内。<BR>
【東の御方】-六条院東北の町の御方、すなわち夕霧の母代の花散里。<BR> 【東の御方】-六条院東北の町の御方、すなわち夕霧の母代の花散里。<BR>
<P> <P>
【さやうならむ人】-以下「延びなむかし」まで、夕霧の心内。<BR> 【さやうならむ人】-以下「延びなむかし」まで、夕霧の心内。<BR>
<P> <P>
 <A NAME="in14">[第四段 夕霧、暁方に六条院へ戻る]</A><BR>  <A NAME="in14">[第四段 夕霧、暁方に六条院へ戻る]</A><BR>
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【六条院には】-以下「倒れたり」まで、人々の声。<BR> 【六条院には】-以下「倒れたり」まで、人々の声。<BR>
<P> <P>
【風の】-以下「思されつらむ」まで、夕霧の心内。<BR> 【風の】-以下「思されつらむ」まで、夕霧の心内。<BR>
<P> <P>
【何ごとぞやまたわが心に思加はれるよ】-夕霧の心内。<BR> 【何ごとぞやまたわが心に思加はれるよ】-夕霧の心内。<BR>
【いと似げなきことなりけりあなもの狂ほし】-夕霧の心内。<BR> 【いと似げなきことなりけりあなもの狂ほし】-夕霧の心内。<BR>
【懼ぢ極じて】-『集成』は「極(ごう)」は「極(ごく)」の音便、疲れる意、『完訳』は通説の「困(こう)じて」とする。「極(ごう)ず」が適切。<BR> 【懼ぢ極じて】-『集成』は「極(ごう)」は「極(ごく)」の音便、疲れる意、『完訳』は通説の「困(こう)じて」とする。「極(ごう)ず」が適切。<BR>
【まだ御簾も参らず】-御簾を上げてない。<BR> 【まだ御簾も参らず】-御簾を上げてない。<BR>
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【中将の】-以下「深からむ」まで、源氏の詞。<BR> 【中将の】-以下「深からむ」まで、源氏の詞。<BR>
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【何ごとにかあらむ】-以下「笑ひたまひて」まで、夕霧と語手の疑問が一体になった表現。<BR> 【何ごとにかあらむ】-以下「笑ひたまひて」まで、夕霧と語手の疑問が一体になった表現。<BR>
<P> <P>
【いにしへだに】-以下「心苦しからむ」まで、源氏の詞。<BR> 【いにしへだに】-以下「心苦しからむ」まで、源氏の詞。<BR>
【ゆるびなき御仲らひかな】-夕霧の感想。<BR> 【ゆるびなき御仲らひかな】-夕霧の感想。<BR>
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 <A NAME="in15">[第五段 源氏、夕霧と語る]</A><BR>  <A NAME="in15">[第五段 源氏、夕霧と語る]</A><BR>
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【いかにぞ】-以下「たまひきや」まで、源氏の詞。<BR> 【いかにぞ】-以下「たまひきや」まで、源氏の詞。<BR>
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【しか】-以下「こそはべれ」まで、夕霧の詞。<BR> 【しか】-以下「こそはべれ」まで、夕霧の詞。<BR>
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【今いくばくも】-以下「ことはかたかりける」まで、源氏の詞。<BR> 【今いくばくも】-以下「ことはかたかりける」まで、源氏の詞。<BR>
<P> <P>
【いとおどろおどろしかりつる】-以下「さぶらひつらむや」まで、源氏の詞。<BR> 【いとおどろおどろしかりつる】-以下「さぶらひつらむや」まで、源氏の詞。<BR>
<P> <P>
【夜の風の音は】-以下「ほどになむ」まで、源氏の中宮への伝言。<BR> 【夜の風の音は】-以下「ほどになむ」まで、源氏の中宮への伝言。<BR>
<P> <P>
 <A NAME="in16">[第六段 夕霧、中宮を見舞う]</A><BR>  <A NAME="in16">[第六段 夕霧、中宮を見舞う]</A><BR>
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【うちとけたるはいかがあらむ】-語り手の推測。<BR> 【うちとけたるはいかがあらむ】-語り手の推測。<BR>
【さやかならぬ明けぼののほど】-大島本は「あけほの(ほの=くれイ)ゝほと」とある。すなわち異本には「くれ」とあると傍記する。『新大系』は底本の本行本文に従う。『集成』『古典セレクション』は諸本に従って「明けぐれ」とする。<BR> 【さやかならぬ明けぼののほど】-大島本は「あけほの(ほの=くれイ)ゝほと」とある。すなわち異本には「くれ」とあると傍記する。『新大系』は底本の本行本文に従う。『集成』『古典セレクション』は諸本に従って「明けぐれ」とする。<BR>
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【御参りのほど】-中宮の入内は「絵合」巻。夕霧、十歳の頃である。<BR> 【御参りのほど】-中宮の入内は「絵合」巻。夕霧、十歳の頃である。<BR>
【宰相の君内侍など】-宰相の君、内侍、いずれも女房。<BR> 【宰相の君内侍など】-宰相の君、内侍、いずれも女房。<BR>
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 <H4>第二章 光源氏の物語 六条院の女方を見舞う物語</H4>  <H4>第二章 光源氏の物語 六条院の女方を見舞う物語</H4>
 <A NAME="in21">[第一段 源氏、中宮を見舞う]</A><BR>  <A NAME="in21">[第一段 源氏、中宮を見舞う]</A><BR>
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【荒き風をも】-以下「はべりぬる」まで、夕霧の詞。中宮の返事。<BR> 【荒き風をも】-以下「はべりぬる」まで、夕霧の詞。中宮の返事。<BR>
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【あやしく】-以下「思いつらむ」まで、源氏の詞。<BR> 【あやしく】-以下「思いつらむ」まで、源氏の詞。<BR>
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【短き御几帳】-以下「こそはあらめ」まで、夕霧の眼を通して語る。<BR> 【短き御几帳】-以下「こそはあらめ」まで、夕霧の眼を通して語る。<BR>
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【中将の朝けの姿は】-以下「心の闇にや」まで、源氏の詞。「わが背子が朝明の姿よく見ずて今日のあひだを恋ひ暮らすかも」(万葉集巻十二、二八五二、読人知らず)。「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」(後撰集雑一、一一〇二、藤原兼輔)。<BR> 【中将の朝けの姿は】-以下「心の闇にや」まで、源氏の詞。「わが背子が朝明の姿よく見ずて今日のあひだを恋ひ暮らすかも」(万葉集巻十二、二八五二、読人知らず)。「人の親の心は闇にあらねども子を思ふ道にまどひぬるかな」(後撰集雑一、一一〇二、藤原兼輔)。<BR>
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【わが御顔は古りがたくよしと見たまふべかめり】-語り手の批評。<BR> 【わが御顔は古りがたくよしと見たまふべかめり】-語り手の批評。<BR>
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【宮に】-以下「おはするや」まで、源氏の詞。<BR> 【宮に】-以下「おはするや」まで、源氏の詞。<BR>
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【昨日】-以下「開きたりしによ」まで、源氏の詞。<BR> 【昨日】-以下「開きたりしによ」まで、源氏の詞。<BR>
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【いかでか】-以下「せざりしものを」まで、紫上の詞。<BR> 【いかでか】-以下「せざりしものを」まで、紫上の詞。<BR>
【なほあやし】-源氏の独語。<BR> 【なほあやし】-源氏の独語。<BR>
【渡りたまひぬ】-中宮の御殿へ。<BR> 【渡りたまひぬ】-中宮の御殿へ。<BR>
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 <A NAME="in22">[第二段 源氏、明石御方を見舞う]</A><BR>  <A NAME="in22">[第二段 源氏、明石御方を見舞う]</A><BR>
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【こなたより】-中宮の秋の御殿。<BR> 【こなたより】-中宮の秋の御殿。<BR>
【とかく引き出で尋ぬるなるべし】-語り手の想像。<BR> 【とかく引き出で尋ぬるなるべし】-語り手の想像。<BR>
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【いといたし】-語り手の感想。<BR> 【いといたし】-語り手の感想。<BR>
【心やましげなり】-語り手の感想。<BR> 【心やましげなり】-語り手の感想。<BR>
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【おほかたに荻の葉過ぐる風の音も憂き身ひとつにしむ心地して】-明石御方の独詠歌。「いとどしく物思ふ宿の荻の葉に秋と告げつる風のわびしさ」(後撰集秋上、二二〇、読人しらず)。<BR> 【おほかたに荻の葉過ぐる風の音も憂き身ひとつにしむ心地して】-明石御方の独詠歌。「いとどしく物思ふ宿の荻の葉に秋と告げつる風のわびしさ」(後撰集秋上、二二〇、読人しらず)。<BR>
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 <A NAME="in23">[第三段 源氏、玉鬘を見舞う]</A><BR>  <A NAME="in23">[第三段 源氏、玉鬘を見舞う]</A><BR>
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【西の対】-花散里の東の御殿の西の対、玉鬘が住む。<BR> 【西の対】-花散里の東の御殿の西の対、玉鬘が住む。<BR>
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【ことことしく前駆な追ひそ】-源氏の詞。<BR> 【ことことしく前駆な追ひそ】-源氏の詞。<BR>
【聞こえ戯れ】-源氏が玉鬘に。<BR> 【聞こえ戯れ】-源氏が玉鬘に。<BR>
【うたてと思ひて】-主語は玉鬘。<BR> 【うたてと思ひて】-主語は玉鬘。<BR>
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【かう心憂ければこそ】-以下「はべりつれ」まで、玉鬘の詞。<BR> 【かう心憂ければこそ】-以下「はべりつれ」まで、玉鬘の詞。<BR>
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【風につきて】-以下「ことわりや」まで、源氏の詞。<BR> 【風につきて】-以下「ことわりや」まで、源氏の詞。<BR>
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【げに】-以下「聞こえてけるかな」まで、玉鬘の心。<BR> 【げに】-以下「聞こえてけるかな」まで、玉鬘の心。<BR>
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 <A NAME="in24">[第四段 夕霧、源氏と玉鬘を垣間見る]</A><BR>  <A NAME="in24">[第四段 夕霧、源氏と玉鬘を垣間見る]</A><BR>
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【いかでこの御容貌見てしがな】-夕霧の心。<BR> 【いかでこの御容貌見てしがな】-夕霧の心。<BR>
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【あやしのわざや】-以下「近かべきほどは」まで、夕霧の心。<BR> 【あやしのわざや】-以下「近かべきほどは」まで、夕霧の心。<BR>
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【見やつけたまはむ】-夕霧の心。<BR> 【見やつけたまはむ】-夕霧の心。<BR>
【柱隠れに】-以下、夕霧の視点で語られる。<BR> 【柱隠れに】-以下、夕霧の視点で語られる。<BR>
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【ことと馴れ馴れしきに】-以下「あな疎まし」まで、夕霧の心を通して語られる。<BR> 【ことと馴れ馴れしきに】-以下「あな疎まし」まで、夕霧の心を通して語られる。<BR>
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【と思ふ心も恥づかし】-夕霧の性格に対する語り手の批評。<BR> 【と思ふ心も恥づかし】-夕霧の性格に対する語り手の批評。<BR>
【女の御さま】-以下「異腹ぞかし」まで夕霧の心。<BR> 【女の御さま】-以下「異腹ぞかし」まで夕霧の心。<BR>
【などか心あやまりもせざらむ】-夕霧の心。<BR> 【などか心あやまりもせざらむ】-夕霧の心。<BR>
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【昨日見し御けはひにはけ劣りたれど】-地の文でありながら、夕霧の判断を含ませた心の文と一体化した文章。<BR> 【昨日見し御けはひにはけ劣りたれど】-地の文でありながら、夕霧の判断を含ませた心の文と一体化した文章。<BR>
【折にあはぬよそへどもなれど】-以下「たとへむ方なきものなりけり」まで、夕霧の譬喩が今の季節に合わないとする語り手の批評。<BR> 【折にあはぬよそへどもなれど】-以下「たとへむ方なきものなりけり」まで、夕霧の譬喩が今の季節に合わないとする語り手の批評。<BR>
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【いかがあらむ】-語り手の推測。<BR> 【いかがあらむ】-語り手の推測。<BR>
【女君】-玉鬘。<BR> 【女君】-玉鬘。<BR>
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【吹き乱る風のけしきに女郎花しをれしぬべき心地こそすれ】-玉鬘の和歌。「濡れ濡れも明けばまづ見む宮城野のもとあらの萩はしをれぬらむ」(長能集、一三)<BR> 【吹き乱る風のけしきに女郎花しをれしぬべき心地こそすれ】-玉鬘の和歌。「濡れ濡れも明けばまづ見む宮城野のもとあらの萩はしをれぬらむ」(長能集、一三)<BR>
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【うち誦じたまふ】-源氏が玉鬘の歌を。<BR> 【うち誦じたまふ】-源氏が玉鬘の歌を。<BR>
【なほ見果てまほしけれど】-夕霧の心を語り手が忖度。<BR> 【なほ見果てまほしけれど】-夕霧の心を語り手が忖度。<BR>
【近かりけりと見えたてまつらじ】-夕霧の心。<BR> 【近かりけりと見えたてまつらじ】-夕霧の心。<BR>
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【下露になびかましかば女郎花荒き風にはしをれざらまし】-源氏の返歌。「女郎花」「風」「しをれ」の語句を受けて返す。<BR> 【下露になびかましかば女郎花荒き風にはしをれざらまし】-源氏の返歌。「女郎花」「風」「しをれ」の語句を受けて返す。<BR>
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【などひが耳にやありけむ聞きよくもあらずぞ】-源氏の返歌があまり上手な出来でないとする語り手の批評。<BR> 【などひが耳にやありけむ聞きよくもあらずぞ】-源氏の返歌があまり上手な出来でないとする語り手の批評。<BR>
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 <A NAME="in25">[第五段 源氏、花散里を見舞う]</A><BR>  <A NAME="in25">[第五段 源氏、花散里を見舞う]</A><BR>
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【東の御方へ】-花散里のお部屋。<BR> 【東の御方へ】-花散里のお部屋。<BR>
【これより】-玉鬘の居所から。夏の御殿の西の対の文殿を改造した部屋。<BR> 【これより】-玉鬘の居所から。夏の御殿の西の対の文殿を改造した部屋。<BR>
【うちとけわざにや】-源氏の眼を通して語られる。<BR> 【うちとけわざにや】-源氏の眼を通して語られる。<BR>
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【中将の下襲か】-以下「秋なめり」まで、源氏の花散里への詞。<BR> 【中将の下襲か】-以下「秋なめり」まで、源氏の花散里への詞。<BR>
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【何にかあらむ】-源氏と語り手が一体化した推測。<BR> 【何にかあらむ】-源氏と語り手が一体化した推測。<BR>
【かやうなる方は南の上にも劣らずかし】-源氏の心内。花散里の裁縫染色の技量が南の上(紫の上)にも劣らないことを認める。<BR> 【かやうなる方は南の上にも劣らずかし】-源氏の心内。花散里の裁縫染色の技量が南の上(紫の上)にも劣らないことを認める。<BR>
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【中将にこそ】-以下「めやすかめり」まで、源氏の花散里への詞。<BR> 【中将にこそ】-以下「めやすかめり」まで、源氏の花散里への詞。<BR>
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【などやうのことを】-語り手の概括の加わった表現。<BR> 【などやうのことを】-語り手の概括の加わった表現。<BR>
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 <H4>第三章 夕霧の物語 幼恋の物語</H4>  <H4>第三章 夕霧の物語 幼恋の物語</H4>
 <A NAME="in31">[第一段 夕霧、雲井雁に手紙を書く]</A><BR>  <A NAME="in31">[第一段 夕霧、雲井雁に手紙を書く]</A><BR>
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【姫君の御方】-明石の姫君のお部屋。<BR> 【姫君の御方】-明石の姫君のお部屋。<BR>
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【まだあなたに】-以下「上がりたまはざりつる」まで、乳母の詞。<BR> 【まだあなたに】-以下「上がりたまはざりつる」まで、乳母の詞。<BR>
【え--ざりつる】-「え」(副詞)--打消しの助動詞「ず」の構文。不可能の意を表す。<BR> 【え--ざりつる】-「え」(副詞)--打消しの助動詞「ず」の構文。不可能の意を表す。<BR>
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【もの騒がしげ】-以下「いかがおはすらむ」まで、夕霧の詞。<BR> 【もの騒がしげ】-以下「いかがおはすらむ」まで、夕霧の詞。<BR>
【思ひたまへしを】-謙譲の補助動詞「たまへ」下二段活用。<BR> 【思ひたまへしを】-謙譲の補助動詞「たまへ」下二段活用。<BR>
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【扇の風だに】-以下「わびにてはべり」まで、女房の詞。<BR> 【扇の風だに】-以下「わびにてはべり」まで、女房の詞。<BR>
【ことことしからぬ】-以下「御局の硯」まで、夕霧の詞。<BR> 【ことことしからぬ】-以下「御局の硯」まで、夕霧の詞。<BR>
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【いなこれはかたはらいたし】-夕霧の詞。<BR> 【いなこれはかたはらいたし】-夕霧の詞。<BR>
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【北の御殿】-明石の御方。<BR> 【北の御殿】-明石の御方。<BR>
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【紫の薄様なりけり】-以下「ものしたまへ」まで、語り手の評。<BR> 【紫の薄様なりけり】-以下「ものしたまへ」まで、語り手の評。<BR>
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【風騒ぎむら雲まがふ夕べにも忘るる間なく忘られぬ君】-夕霧から雲井雁への贈歌。<BR> 【風騒ぎむら雲まがふ夕べにも忘るる間なく忘られぬ君】-夕霧から雲井雁への贈歌。<BR>
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【吹き乱れたる苅萱】-「まめなれどよき名も立たず刈萱のいざ乱れなむしどろもどろに」(古今六帖六、刈萱、三七八五)を踏まえて、共寝してみたいと詠んで贈った。<BR> 【吹き乱れたる苅萱】-「まめなれどよき名も立たず刈萱のいざ乱れなむしどろもどろに」(古今六帖六、刈萱、三七八五)を踏まえて、共寝してみたいと詠んで贈った。<BR>
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【交野の少将は】-以下「ととのへはべりりけれ」まで、女房の詞。<BR> 【交野の少将は】-以下「ととのへはべりりけれ」まで、女房の詞。<BR>
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【さばかりの色も】-以下「花よ」まで、夕霧の詞。<BR> 【さばかりの色も】-以下「花よ」まで、夕霧の詞。<BR>
【いづこの野辺のほとりの花】-引歌があるか、未詳。<BR> 【いづこの野辺のほとりの花】-引歌があるか、未詳。<BR>
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【馬の助に】-夕霧の側近。<BR> 【馬の助に】-夕霧の側近。<BR>
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 <A NAME="in32">[第二段 夕霧、明石姫君を垣間見る]</A><BR>  <A NAME="in32">[第二段 夕霧、明石姫君を垣間見る]</A><BR>
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【渡らせたまふ】-「せ」(尊敬の助動詞)+「たまふ」(尊敬の補助動詞)、最高敬語。主語は、明石姫君。<BR> 【渡らせたまふ】-「せ」(尊敬の助動詞)+「たまふ」(尊敬の補助動詞)、最高敬語。主語は、明石姫君。<BR>
【もののそばより】-以下、夕霧の目を通して語られる明石姫君。<BR> 【もののそばより】-以下、夕霧の目を通して語られる明石姫君。<BR>
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【髪のまだ丈には】-明石姫君、八歳。<BR> 【髪のまだ丈には】-明石姫君、八歳。<BR>
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【一昨年ばかりは】-以下「いかならむ」まで、夕霧の心。<BR> 【一昨年ばかりは】-以下「いかならむ」まで、夕霧の心。<BR>
【かの見つる先々の桜山吹】-以下「あるかし」まで、夕霧の心。「桜」は紫の上、「山吹」は玉鬘をさす。<BR> 【かの見つる先々の桜山吹】-以下「あるかし」まで、夕霧の心。「桜」は紫の上、「山吹」は玉鬘をさす。<BR>
【これは】-明石姫君。<BR> 【これは】-明石姫君。<BR>
【かかる人びとを】-以下「つらけれ」まで、夕霧の心。<BR> 【かかる人びとを】-以下「つらけれ」まで、夕霧の心。<BR>
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 <A NAME="in33">[第三段 内大臣、大宮を訪う]</A><BR>  <A NAME="in33">[第三段 内大臣、大宮を訪う]</A><BR>
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【祖母宮の御もとに】-三条宮邸の祖母宮。<BR> 【祖母宮の御もとに】-三条宮邸の祖母宮。<BR>
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【御物語など聞こえたまふ】-内大臣と大宮との会話。夕霧はこの場面にいない。<BR> 【御物語など聞こえたまふ】-内大臣と大宮との会話。夕霧はこの場面にいない。<BR>
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【姫君を】-以下「あさましきこと」まで、大宮の詞。姫君とは雲居雁。<BR> 【姫君を】-以下「あさましきこと」まで、大宮の詞。姫君とは雲居雁。<BR>
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【今このころのほどに】-以下「尽くされはべりける」まで、内大臣の詞。<BR> 【今このころのほどに】-以下「尽くされはべりける」まで、内大臣の詞。<BR>
【心うくて】-大宮の心。<BR> 【心うくて】-大宮の心。<BR>
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【いと不調なる娘】-以下「もてわづらひはべりぬ」まで、内大臣の詞。近江の君のこと。<BR> 【いと不調なる娘】-以下「もてわづらひはべりぬ」まで、内大臣の詞。近江の君のこと。<BR>
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【いであやし】-以下「やうやある」まで、大宮の詞、皮肉を含む。<BR> 【いであやし】-以下「やうやある」まで、大宮の詞、皮肉を含む。<BR>
【それなむ】-以下「御覧ぜさせむ」まで、内大臣の詞。<BR> 【それなむ】-以下「御覧ぜさせむ」まで、内大臣の詞。<BR>
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【と聞こえたまふとや】-語り手が伝聞したということを表した形。<BR> 【と聞こえたまふとや】-語り手が伝聞したということを表した形。<BR>
   
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<A HREF="index.html">源氏物語の世界ヘ</A><BR> <A HREF="index.html">源氏物語の世界ヘ</A><BR>
<A HREF="text28.html">本文</A><BR> <A HREF="text28.html">本文</A><BR>
<A HREF="roman28.html">ローマ字版</A><BR> <A HREF="roman28.html">ローマ字版</A><BR>
<A HREF="version28.html">現代語訳 </A><BR> <A HREF="version28.html">現代語訳 </A><BR>
<A HREF="data28.html">大島本</A><BR> <A HREF="data28.html">大島本</A><BR>
<A HREF="okuiri28.html">自筆本奥入</A><BR> <A HREF="okuiri28.html">自筆本奥入</A><BR>
   
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