第一章 六条御息所の物語 御禊見物の車争いの物語
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 朱雀帝即位後の光る源氏
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第二段 新斎院御禊の見物
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20行 | 影をのみ御手洗川のつれなきに 身の憂きほどぞいとど知らるる |
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第三段 賀茂祭の当日、紫の君と見物
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14行 | はかりなき千尋の底の海松ぶさの 生ひゆくすゑは我のみぞ見む |
16行 | 千尋ともいかでか知らむ定めなく 満ち干る潮ののどけからぬに |
25行 | はかなしや人のかざせる葵ゆゑ 神の許しの今日を待ちける |
28行 | かざしける心ぞあだにおもほゆる 八十氏人になべて逢ふ日を |
30行 | 悔しくもかざしけるかな名のみして 人だのめなる草葉ばかりを |
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第二章 葵の上の物語 六条御息所がもののけとなってとり憑く物語
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 車争い後の六条御息所
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第二段 源氏、御息所を旅所に見舞う
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10行 | 袖濡るる恋路とかつは知りながら おりたつ田子のみづからぞ憂き |
14行 | 浅みにや人はおりたつわが方は 身もそぼつまで深き恋路を |
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第三段 葵の上に御息所のもののけ出現する
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第四段 斎宮、秋に宮中の初斎院に入る
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15行 | 嘆きわび空に乱るるわが魂を 結びとどめよしたがへのつま |
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第五段 葵の上、男子を出産
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第六段 秋の司召の夜、葵の上死去する
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第七段 葵の上の葬送とその後
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6行 | のぼりぬる煙はそれとわかねども なべて雲居のあはれなるかな |
10行 | 限りあれば薄墨衣浅けれど 涙ぞ袖を淵となしける |
20行 | 人の世をあはれと聞くも露けきに 後るる袖を思ひこそやれ |
26行 | とまる身も消えしもおなじ露の世に 心置くらむほどぞはかなき |
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第八段 三位中将と故人を追慕する
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11行 | 雨となりしぐるる空の浮雲を いづれの方とわきて眺めむ |
14行 | 見し人の雨となりにし雲居さへ いとど時雨にかき暮らすころ |
19行 | 草枯れのまがきに残る撫子を 別れし秋のかたみとぞ見る |
22行 | 今も見てなかなか袖を朽たすかな 垣ほ荒れにし大和撫子 |
24行 | わきてこの暮こそ袖は露けけれ もの思ふ秋はあまた経ぬれど |
28行 | 秋霧に立ちおくれぬと聞きしより しぐるる空もいかがとぞ思ふ |
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第九段 源氏、左大臣邸を辞去する
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20行 | なき魂ぞいとど悲しき寝し床の あくがれがたき心ならひに |
22行 | 君なくて塵つもりぬる常夏の 露うち払ひいく夜寝ぬらむ |
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第三章 紫の君の物語 新手枕の物語
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目次 |
和歌 |
絵 |
第一段 源氏、紫の君と新手枕を交わす
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18行 | あやなくも隔てけるかな夜をかさね さすがに馴れし夜の衣を |
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第二段 結婚の儀式の夜
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第三段 新年の参賀と左大臣邸へ挨拶回り
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11行 | あまた年今日改めし色衣 着ては涙ぞふる心地する |
14行 | 新しき年ともいはずふるものは ふりぬる人の涙なりけり |
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